塗料のギモン~①水性?油性?~
伊原塗装の健太郎です!
本日は戸建の塗り替えでも大きく関連する、塗料のギモンについて記載いたします。
塗料は種類が多すぎて何を選べばいいかわからないと思います。
ですがこのシリーズである程度の肝は抑えられますのでぜひご確認ください!
(全シリーズになるかは今のところ未定です…)
さて、まず塗料って何で出来てるの?という部分です。
塗料は主に、①顔料 ②樹脂 ③添加剤 ④水または溶剤 で構成されます。
顔料は簡単にいうと色の粉です!
樹脂は耐久性を強くするためのもの、添加剤はツヤを調整したり
粘度を調整したりする機能を左右する要素です。
今回取り上げるのは④の水または溶剤についてです。
上記の①~③を液体にするのが水または溶剤の役割です。
水を使えば水性になり、溶剤を使えば油性になります。
ちなみに、多くの方が想像する”ペンキ”は油性です。
現在外壁塗材には、ほとんどの場合水性の塗料が使われています。
油性塗料は基本的に溶剤が配合されているので、臭気が強く、
人によっては気分が悪くなったりします。
水性塗料はいわゆる絵具と考えていただければイメージしやすいですね!
独特な臭いはありますが、シンナーのような強い臭気はないので
戸建塗り替えのスタンダードになっています。
ちなみに最近では国内の車の塗装がほとんど水性で行われるほど水性塗料の質は向上しています!
美しさも耐久性も、昔とは段違いなので外壁塗装においても
臭気の少ない水性が使われているのですね!
全ての塗料が水性になったら私たちが”ペンキ屋さん”と呼ばれなくなるのかも…?
さて、塗料の基本となる水性と油性について記載しましたが、
では戸建の塗り替えにおいて油性塗料は使わないかというとそうではありません!
例えば、鉄部です。
鉄は家のいろいろな部分に使われていますが、日が経つにつれ錆びてしまいますよね。
錆というのは水分と酸素によって発生します。
塗装においては塗る面を綺麗にした後、錆止め塗料を塗ってから仕上げを行うのですが、
水性塗料の錆止めもあるものの、上記のメカニズムからどうしても油性錆止めに軍配が上がります。
他にも、防水塗料や屋根の塗り替え塗料には油性を使うことが多いですね。
このように用途に合わせて水性、油性を選ぶことが大事になってきます!
お読みいただきありがとうございます!
さて、塗料を構成する②樹脂は耐久性を強くするためのものと記載しましたが、
第2弾は樹脂に焦点を当ててお話ししたいと思います!
次回もよろしくお願いいたします!