塗料のギモン~②塗料選びのポイントは…!~
伊原塗装の健太郎です!
シリーズ第2弾、前回の告知通り今回は樹脂についてお話しします。
今回、非常に重要です!
あくまで本記事では”外壁の塗り替え”に着目して記載しています。
(樹脂は種類が多すぎるので何かに着目しないとキリがないのです…)
まずは前回のおさらいです!
塗料は主に、①顔料 ②樹脂 ③添加剤 ④水または溶剤 で構成されているという話でしたね。
前回はこの中でも④に着目しましたが、本日は②の樹脂に着目します!
とはいえ、樹脂ってなんぞや…って話ですよね。。
ネットで調べるとこう出てきます。
”木、特に針葉樹から分泌される粘液。また、その固まったもの。やに。天然樹脂。”
ですが、塗料業界で言う樹脂とは主に合成樹脂、簡単に言えばプラスチックですね!
塗料が屈強な塗膜(フィルム)になるには樹脂が必須なのです。
そして実はここが塗膜の耐久性に1番影響を与えるのです!
塗料には本当にたくさんの種類があります。
本日は”外壁の塗り替え”に着目していますが、例えば外壁の上塗り材ではこんなものがあります。
水性反応硬化形ハルスハイリッチシリコン樹脂塗料…(゜゜)
塗装屋の僕から見ても少々難解だと思います…
冗談はさておき、ここで今回の記事でお話ししたいのは、”シリコン樹脂”の部分なわけですね!
横軸に各樹脂、縦軸の数字が一般的に言われる耐久年数です。
主に、外壁の塗り替えには”アクリル樹脂”、”ウレタン樹脂”、”シリコン樹脂”、”フッ素樹脂”
このあたりが使われることが多いです。
例えばシリコン樹脂の塗料ならば10年間の耐久性が期待できるわけですね!
ただしもちろん…
良い樹脂の塗料は値段が高くなるわけですね。(縦軸の値段は1㎡あたりです)
耐久性と値段の簡略図を示すとこんな感じです。
ここで見えてくるのは、値段が高い、良い樹脂を使った材料を使用した方が、
値段の上り幅に対して耐久年数が良くなる、
つまり長い目で見ればコストパフォーマンスが良いということなんです!
ただしここで難しいのは、例えば30年持つ素晴らしい樹脂の塗料があったとして、
30年間家のメンテナンスを全くしなくて良いというわけではないのです。
塗料、塗膜は建物を雨風や紫外線から守ります。
ですが建物にはそれだけでなく、たくさんの力が働いているので
柱や壁、屋根などの部材が段々と痛んできます。
なのである程度の期間で検査を行い、メンテナンスしていく必要性があるのですね!
あくまで私個人の考えですが、
シリコン樹脂塗料以上の樹脂を使った塗料を選択し、
10~15年周期でメンテナンスを行っていくのがお勧めです!
もちろん、検査(現地調査)は無料で行えますのでお気軽にお声がけくださいね!
ちなみにちなみに…
良い(高い)塗料を使ったとしても施工の価格は基本変わりません。
つまり悪い言い方をすると、塗装屋さんとしては良い材料を勧めても1回の施工で儲かるわけでなく、
かつ塗膜が頑丈になると次の塗り替えまで期間が空いてしまうわけですね。
同じ業界を生きるものとしては非常に残念ですが、
そこを逆手に取り粗悪な塗料で施工する業者がいるということも聞いたことがあります。。
外壁塗装のお見積りを取る際は、ぜひこの樹脂に着目して業者さんとも話してみてください。
さて非常に長くなりましたがここまで読んでいただき誠にありがとうございます!
次回はまだテーマは決まっていませんが、不定期に更新してまいりますので、
どうぞ次回もまたよろしくお願いいたします!